初恋スコーチング【テキスト先行公開版】63-21b

最終更新日:2023年10月9日

◆この記事は18禁です!

このストーリーは、18禁ノベルゲームにしたい作品の“テキストだけ”先んじて公開するものです。

詳細 / 目次

フリー版で公開していた範囲はそのままノベルゲームテキスト形式、そうでない追加部分は主に小説描写になっています。


今日、りくは、部活。
だから、りくと一緒に帰れない。

そういう日は、クソメガネで遊んでいることが多くなった。

あかね
「………………」

しかし、今日、彼の席は、空いていた。

休み……。

私が、彼に何かするようになってから、初めてのことだった。

いつも、来ていたのに。

酷いことされても、来ていたのに。

好きな人……吉原たかしには……、東仲でないと、会えないだろうから。

あかね
「……………………」

……風邪、引いたのかな……。

りく
「……あかね?」

あかね
「えっ?」

りく
「どうかしたの? 考えごと?」

りく
「ベーコン巻き無断で食べたのに、何にも言わないからさ……」

あかね
「え? あ……」

確かに、いつの間にか、お弁当のベーコン巻きが一つ消えている。

あかね
「よくもーっ」

りく
「わー、ごめんー」

あかね
「ま、別にいいけどね」

りく
「授業で何かあった?」

あかね
「……別にぃ」

そう。

別に、何もない。

誰が休もうが……否、自分かりくが休まない限り、それは私にとって関係ないこと。

あかね
「………………」

関係……ないこと……。