最終更新日:2023年4月18日
◆この記事は18禁です!
このストーリーは、18禁ノベルゲームにしたい作品の“テキストだけ”先んじて公開するものです。
フリー版で公開していた範囲はそのままノベルゲームテキスト形式、そうでない追加部分は主に小説描写になっています。
たかし
「はい」
たかし
「ちょうど受け取りました」
翌日、私は、朝一で銀行からお金を下ろし、吉原たかしに渡した。
たかし
「……そんな怖い顔しないでよ」
あんなことがあって、怖い顔できないわけがないだろう。
今、ここには、私と吉原たかしだけ。
だからと言って、何かできるわけでもないのだが……。
たかし
「告白した?」
あかね
「は……」
たかし
「上羽くんのしゃぶれて、本当は嬉しかったんでしょ」
たかし
「勢いで、好きって言っちゃえばいいのに」
あかね
「いっ……えるわけ、ないじゃない!」
たかし
「なんでさ。好きなんでしょ」
たかし
「おちんちんしゃぶれるくらい」
あかね
「あんなことやっておいて……、どういう神経してたらっ、告白できるって言うのよ!」
吉原たかしは、面倒くさそうに、長いため息をついた。
たかし
「幼なじみって、本当嫌い」
たかし
「どうせ、上羽くんって、あれだろ? 初恋の相手とか、もしくはそれに近い存在なんでしょ」
たかし
「いつまで幼なじみの肩書きしか持たないつもりなの」
たかし
「……意気地なし」
吉原たかしが、去っていく。
最後に、軽蔑したような表情を、私に向けて。
『意気地なし』
なんで、あんたにそんなこと言われなきゃならないのよ……!
こぶしを強く握る。
昨日も、散々悔しい思いをした。
今日も、なんでこんな大金を払わなきゃならないのか、悔しくてたまらなかった。
『意気地なし』
だけど、その言葉が、一番――、悔しかった。