最終更新日:2023年9月20日
◆この記事は18禁です!
このストーリーは、18禁ノベルゲームにしたい作品の“テキストだけ”先んじて公開するものです。
フリー版で公開していた範囲はそのままノベルゲームテキスト形式、そうでない追加部分は主に小説描写になっています。
あかね
「あ……」
携帯電話が、着信を知らせた。
私の、一番好きな曲の、ワンフレーズ。
りくからのメールだ。
ただいま。家に帰ったよ。
最初は、みんなちょっとだけぎこちなかったけど、お互い様って感じで。
チューニングしてるうちに、俺たちより先に、音がスムーズに絡み合ってさ。一演奏終えた後には、普通に話せたし、笑いもできた。
やっぱり、楽器って一番のパートナーだね。自分の言葉の代わりに、思いを伝えてくれるっていうか。
…なんちゃって(^^)
多分、もう大丈夫。あかねには、本当に心配かけたね。
あかねも、俺の大事なパートナーかも。あかねは、嫌かもしれないけど。
ありがとう。
…………………………りく。
私は、嫌じゃないよ。
ただ……。
かつてのさゆりちゃんみたいに、りくの恋人になりたいの……。
あかね
「でも、嬉しいよ……」
さゆりちゃんを失ったりくには、もう幼なじみの私だけ。
そりゃ、りくにだって友達は、いる。
でも、東仲の友達は、あの一件があってから、少し距離を置いているだろう。
東仲でない友達は、状況を把握していない。
だから、りくに二番目に近かった私が、一時的にでも一番にのし上がっている。
願わくは、このまま一番でいたい……。
あかね
「好きだよ、りく…………」