初恋スコーチング【テキスト先行公開版】18

最終更新日:2023年6月29日

◆この記事は18禁です!

このストーリーは、18禁ノベルゲームにしたい作品の“テキストだけ”先んじて公開するものです。

詳細 / 目次

フリー版で公開していた範囲はそのままノベルゲームテキスト形式、そうでない追加部分は主に小説描写になっています。


部活が終わって、人の流れが激しくなる前に、りくと帰ってきた。

りくは、明日、入部届を出すと言っていた。

りくが、再び部活をやるようになったら……。

さすがに、部活がある人間を、部活がない人間が待つのは、ストーカーじみている。
私は、一人で帰らざるを得ないだろう。

あ、でも……。

もしかしたら、これは、好都合ではないだろうか。

りくと一緒に帰れない。
それは寂しいことだが、放課後、一人で自由に行動できるわけだ。

今日、クソメガネと、お互いの連絡先を交換した。
ならば、いつでもクソメガネを呼び出せる。

私は、復讐をする。
りくみたいに、辱しめて、泣かせてやるのだ。

さて……。

そういえば、写真送るって言ったんだった。

メール添付……。

…………そうだ。

一度に一気に送るのではなく、一枚ずつ送ってあげよう。三十分間隔くらいで。

そうすれば、もしかしたら、
クソメガネの携帯電話の着信を、誰かが気づくかもしれない。

まあ……、今時の若者なら、携帯電話にロックくらいかけているとは、思う。
だから、あえてその“誰か”が見る……という展開には、しにくいだろう。

しかし、もしクソメガネが誰かと一緒であれば、もしくは、部屋に置きっぱなしで親に見られる可能性があるのなら、……クソメガネに緊張を与えることはできる。

では、何分間かだけ有効なメールアドレスを作ろう。

連絡先は私も教えているけれど、あえて知らないアドレスから送られてくれば、びっくりするだろうし。

あ、許可していないアドレスからのメールを受け取らない設定にしていたらどうしよう……。

…………まあ、その時はその時で。