最終更新日:2023年6月29日
◆この記事は18禁です!
このストーリーは、18禁ノベルゲームにしたい作品の“テキストだけ”先んじて公開するものです。
フリー版で公開していた範囲はそのままノベルゲームテキスト形式、そうでない追加部分は主に小説描写になっています。
「ね……」
ネクタイを直している彼がぴくりと肩を震わせ、振り返る。
「……何」
すっかりと、何事もなかったかのような姿に戻っている。ただ表情は、不快感を露わにしたものだったが。
「もう少しあんたの情報を知っておきたいなと」
「………………」
クソメガネの眉間にしわが寄り、目が細められる。
「また脱げって言うんじゃないだろうな」
それもいいとは思うが、さすがに着せてすぐ脱がすのもなんだ。
また、誰が来るかもわからない以上、ここではだかにさせるのをやめたいのは確か。一応写真は撮ったし、不要なリスクを冒すのは賢明じゃない。
しかし、場所を移動してまで何かやるのも大げさだ。まだ大丈夫とは思うけど、りくとも待ち合わせしているわけだし。
ふと目を向けた彼の机。そこには、定規があった。
ごくごく普通のプラスチック製15cm定規。
――――――サイズを教えてもらおうか?
「さすがに脱がなくてもいいよ。ただ」
私は、定規を指さした。
「計ってほしいな」
「………………、何を?」
「“鍛えられないとこ”」
私は、写真を見せた。
彼の一部をおさめた写真を。
「………………っ、くそ…………」
彼は、逆らえない。