最終更新日:2023年3月26日
◆この記事は18禁です!
このストーリーは、18禁ノベルゲームにしたい作品の“テキストだけ”先んじて公開するものです。
フリー版で公開していた範囲はそのままノベルゲームテキスト形式、そうでない追加部分は主に小説描写になっています。
歩いて家に帰ってきた。暗くなった夜道では、勃起もさほど気にならない。そのうちにおさまっていた。
「りくー」
家に近づいてきた頃、名前を呼ばれる。父さんだった。
「吹奏楽か? 大変だなあ」
父さんと一緒にいると、ほっとする。そして、やはり先ほどのことが夢に思えてくる。だって、これは、ありえることだと認識できるから。
先ほどのことは…………、悪い夢にしか思えなくって………………。
「……さゆりちゃんか?」
父さんが優しく声をかけてくれる。
「すぐには立ち直れないよな。父さんも失恋した時はつらかったなぁ~。この世の終わりだと思ったよ」
ああ、そうだ。俺は、さゆりにふられたんだ。
………………本当に?
いったい、現実は、どこだろう?
父さんに頭をなでられている今も、なんだか夢に思えてくる。
「たまには父さんと一緒に風呂に入るか。な?」